発生主義会計と現金主義会計について

 発生主義会計とは主に民間の会計に使われている会計処理方法で、主に儲けを明らかにするために使われてきました。また、現金主義会計とは、主に地方公共団体の会計に使われているもので、議会の議決に基づいて民意に沿ったお金を使うようするために使われてきました。

 しかし、民間の会計手法を導入すべきという声もあり(有名なところでは石原元都知事や橋本元府知事等)近年、地方公共団体にも公会計という会計処理が導入されました。これは、地方公共団体の会計手法に主に現金の流れには出てこない費用(減価償却費や引当金)を導入することで、今後の財政マネジメントに役立てるようにという意図があるようです。

 なぜ、国がこのように考えたのかというと(もしかしたらただ著名人からの批判があったからかも知れないが)人口減少社会にあって、バブル経済期に作った施設を更新する財政力は地方公共団体にはないために、施設統合等を考えるようにという意図があるようです。

 

 地方公共団体の財政担当者としては、国の意図通りに公会計を進めていきたいと思っていますが、なかなか道のりは険しそうです。