財政投融資

 地方公共団体が借金をする時に、公的資金の借入先として財政融資資金というものがある。これは財務省が所管している資金だが、調べてみると財政投融資計画に基づいて貸し付けをしているということで、借りているのは地方公共団体だけではないということが分かった。そもそもの財源は、郵貯簡保・年金資金で日本の高度経済成長を支えてきた資金といっても過言ではないらしい。

 そして、日本の社会保障が低負担で成り立っていたのは、この財政投融資のおかげと「日本財政の現代史」に書いてあったが、なぜそのようになるという部分について、自分の中で理解が及んでいない。

 また、小泉改革の中でこの財政投融資が標的にされたということだが、郵便局をぶっ壊した小泉首相が標的にしたのはある意味当たり前のことと感じる。ただ、この時財政投融資が随分圧縮されたが、最近のコロナ等で公的資金の重要性が認識されたこともあり、随分と揺り戻しが起きているようである。