国庫補助金と国庫負担金について

 地方公共団体の財政担当の仕事をしていると補助金と負担金の違いについて嫌でも敏感になってしまう。国と地方の共同責任で行う事務は負担金。国が奨励的に支出するものは補助金という違いがある。

 そして、負担金は補助率を下回ることはないが、補助金は予算がなくなったりすれば補助金は打ち切られてしまう。つまり、義務的に意味合いに違いがある。

 これは地方公共団体の財政担当の仕事をしていると常識的な知識ですが、先日「石原信雄回顧談」を読んでいたところ、総務省はそのことを当然意識しているが、それ以外の省庁はほとんどこの違いについて意識していないという。

 

 そういわれてみると、今まで仕事をしている中で、国の補助金や負担金の名称がその性質と合わないことがよくあることの理由がなぜだか分かった気がした。