国民健康保険その2

 国民健康保険法が成立したのは、昭和13年であるが、当時は国民皆保険のための国民健康保険ではなく、健民健兵のためと貧困農村の治安対策の意味合いが強かった。それが、現在のような国民皆保険制度のための国民健康保険が整備されたのは昭和36年からだった。

 国民健康保険の本人負担が大きい理由としては、加入者の医療費が他の保険よりも高額であることと、雇用者負担の制度がないことが大きな理由であると考える。

 雇用者負担がない部分を公費負担で賄っているが、医療費が増大している現代においては、その医療費の抑制が緊喫の課題となっており、人間ドックなどの予防保全への注力と保険者努力支援制度などの制度改正につながっているものと思われる。